診療科 MEDICAL
乳腺外科
増えている乳がん
わが国では乳がん罹患数は約9万人となっており、今や9人に1人の割合が乳がんになる時代です。これは女性のライフスタイルの欧米化によって、高脂肪の食生活による肥満、初潮の低年齢化、晩婚・少子化に伴う初潮から第一子出産までの延長化が罹患率の上昇に大きく影響していると言われています。
女性のがん罹患率のトップと言われています。
乳がんの初期症状
1個の乳がんの細胞から自分で触知可能な1cm位のしこりになるのに10年近くかかります。乳がん初期には症状がなく、自覚症状はその90%が痛みを伴わないしこりで、10%位は乳頭からの異常分泌(多くは血性)や皮膚のえくぼ症状などで、40歳代にピークがあります。
乳がんを早期に発見するには
早期乳がんとは、しこりの大きさが触診上、2cm以下でリンパ節転移や遠隔転移の無いものを言います。
日頃から自己検診、集団検診や専門医療施設で定期的に検診を受け、早期発見、早期治療することが大切です。
診断技術の向上、改良で非触知乳がんがマンモグラフィで微細石灰化像として見つかるようになりました。
診断の方法は
視・触診が基本ですが検診に、エコーやマンモグラフィが取り入れられる以前は、非触知乳がんの発見に限界があって、術後成績は頭打ちになっていました。とくにマンモグラフィが導入され、非浸潤性乳管がんに多く見られる微細石灰化像が認知されてきました。
さらに細胞診、組織診と病理学的に確認します。
乳がんの診断手段
- 問診
- 視・触診
- マンモグラフィ(レ線検査)
- エコー(超音波検査)
- 乳管造影(乳頭異常分泌)
- 細胞診、腫瘍マーカー
- 生検(組織学的検査)
マンモグラフィ検診
当院は増加している乳がんの早期発見に威力を発揮するマンモグラフィをご用意して皆様の検診をお待ちしています。マンモグラフィの撮影には女性診療放射線技師を配置して技術の向上に努めているところです。
当院でのマンモグラフィは、特定非営利活動法人 日本乳がん検診制度管理中央機構が認定する、検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師が撮影しております。
早徳病院からのお願い
早期に乳がんが発見されれば、手術も乳房温存手術や胸筋温存手術ができます。病期が早いほど術後成績が良好です。
専門の超音波装置とマンモグラフィ装置を用意いたしました。乳腺にしこり、痛み、乳房にくぼみ(えくぼ)のある方、乳頭から異常分泌のある方、腋の下にしこりのある方は今すぐ、また無症状の方こそ年1回の検診をお勧めします。
担当医師紹介
- 松原 長樹日本乳がん学会会員